【具体例付き】看護師1年目の到達目標の立て方!教育ナースが教えます!

1年生科

看護師として入職して最初の課題が1年目の目標設定ですよね。

新人ナース
新人ナース

1年間の目標って言われたけど何を書けばいいの?

1年後に何をどのくらいできるようになっていたら良いのか、まだわかりませんよね。

こはる
こはる

新人看護師さんがどんな目標を立てたら良いかを教えますね!

看護師1年目が目標を立てるときに参考にするもの

看護師1年目の到達目標として参考にするものは「JNAラダー」「自部署の新人教育計画」の2つです。

JNAラダー

JNAラダーとは、日本看護協会による看護師の実践能力を育成するために開発されたキャリア支援システムです。

こはる
こはる

「クリニカルラダー」と呼ばれているよ!

JNAラダーはレベルⅠ~Ⅴまで定められており、それぞれのレベルでの到達目標は以下の表の通りです。

それぞれのレベルでは、「ニーズをとらえる力」「ケアする力」「協働する力」「意思決定を支える力」の4つの力で構成されています。

レベルⅠでは、下の表の通りです。

看護師1年目はレベルⅠに到達することを目標としている病院が多いです。

こはる
こはる

病院によってレベルⅠ到達を目指す時期は違うので自分の病院はどうか確認してね!

つまり、1年目の終わりには手順を遵守して、助言をもらいながら看護ができればOK!

JNAラダーは、共通の指標で全国あらゆる場で働く看護師の能力を同じ物差しで測れるようにする目的があるよ!だけど、まだ普及せず病院独自のラダーを使っているところもあるので注意してね!

自部署の新人教育計画

自部署の新人教育計画で1年目の到達目標が設定されている場合は、その目標を参考にしましょう。

明確な到達目標がなくても、1年間で習う技術や受け持つ疾患や処置などがわかれば目標設定しやすくなります。

こはる
こはる

看護師1年目ではほとんどやらないことがリストアップされていたり、中にはあまり症例数がない疾患や検査が記載されている場合も!

1年間の教育計画が毎年どのくらい達成されているものなのか、聞いてみるといいね!

SMARTの法則を使って、目標を具体化しよう

  • Specific:具体的な、わかりやすく
  • Mesurable:測定可能な、数字でわかる
  • Achievable:達成可能な
  • Relevant:関連性
  • Time-bound:期限

目標を立てるときによく使われているのが「SMARTの法則」です。

5つの要素を入れて目標を立てると、達成のために今何をするべきかを明確にすることができます。

看護師1年目の具体的な到達目標例

1年後に自分がどの到達点にいたいか、どんな看護師になりたいかを想像しながら、自身に合った目標設定をしてみましょう。

項目ごとに例をいくつか紹介しますね。

技術面の目標

  • 看護技術の正しい手順を覚え、部署で習得が必要な技術を1年間で全て(or〇割)自立する。
  • 輸液ポンプや心電図モニター、人工呼吸器などの医療機器を理解し、適切な使用と観察、異常について報告できる。

業務面の目標

  • 日勤で〇人、夜勤で〇人の患者を助言を受けながら担当できる。
  • タイムスケジュールを修正しながら、1日の業務を相談のもと一人で行える。
  • 患者さんの安全のためにインシデントは必ず振り返り、同じインシデントを起こさない。

看護面の目標

  • 患者さんが気持ちよく過ごせるよう笑顔で接し、患者さんに感謝される看護師になる。
  • 助言を受けながら必要な看護計画を立て、計画に沿った看護が実践できる。
  • 自部署でよくある〇〇手術と〇〇手術の周術期の看護を学び、術前・術後の観察が見落としなく行える。
  • 退院支援が必要な患者さんの情報をスタッフ間に情報共有し、助言を受けて退院に必要な指導ができる。
こはる
こはる

自部署の具体的な疾患名や治療内容を入れてアレンジしてみてね

まとめ

看護師1年目が入職して最初に書く、1年後の到達目標の書き方を紹介しました。

自分の病院と部署が求める到達度を確認して、それに沿った目標を立てましょう。

目標は必ず到達度の振り返りがあります。

評価しやすい指標を入れておくと、自分でも「達成できた」と実感しやすいですよ。

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